2026-09

物語の考察

『ザリガニの鳴くところ』カイアは強かったのか——音羽が考えた、置いていかれた側の話

『ザリガニの鳴くところ』をカイアの視点から考察。六歳でひとりになった湿地の日々、学校に行った一日、タイトルの意味、そしてあの結末の受け取り方について書きました。※ネタバレあり。
物語の考察

芥川龍之介『羅生門』悪と呼ぶなら、呼べばいい——音羽が考えた、善人が消えた雨の夜

芥川龍之介『羅生門』の下人(げにん)は、なぜたった一言で悪に変わったのか。老婆の論理、蛇を魚と偽って売った女、そして書き換えられた結末「下人の行方は、誰も知らない」まで。音羽の視点から考えました。
物語の考察

芥川龍之介『藪の中』あなたの真実は、誰かの嘘だ——音羽が考えた、三人が語ったこと

芥川龍之介『藪の中』の登場人物と読み方。多襄丸(たじょうまる)・真砂(まさご)・金沢武弘の三人が、なぜ全員「自分が殺した」と言うのか。消えた小刀と木樵りの沈黙まで、音羽の視点から考えました。
物語の考察

『未来』真唯子は、なぜ手を伸ばしたのか——音羽が考えた、気づいてしまった大人の話

湊かなえ『未来』の登場人物、篠宮真唯子(しのみや まいこ)と佐伯章子(さえき あきこ)。二十年後の自分から届く手紙、追い詰められていく章子、気づいてしまった大人にできること。結末には踏み込まずに書きました。
物語の考察

『君の話』愛されているのは、わたしじゃない——音羽が考えた、夏凪灯花の覚悟

三秋縋『君の話』を夏凪灯花の側から考察。千尋の初恋は義憶で、それを作ったのは灯花自身です。義憶技工士の彼女は、自分にも同じ記憶を植えつけて会いに行きました。自分で書いた理想に、自分が負ける。結末と「世界で一番優しい嘘」まで書いています。
物語の考察

『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』涼は誰の代わりでもない——音羽が考えた、面影を持って生まれた人の話

映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を宮原涼の視点で考察。彰の面影を持って現れた青年の立場、死んだ人には勝てない理由、丘での選択について書きました。
物語の考察

『白ゆき姫殺人事件』噂はなぜ真実になるのか——音羽が考えた、見ていた側の話

湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』(白雪姫殺人事件)を考察。城野美姫(しろの みき)は犯人なのか。全員が正直なのに真実がずれる構造と、見ていた側の話。
物語の考察

『存在のすべてを』亮はなぜ、三年間を話さなかったのか——音羽が考えた、黒く塗られた時間の話

塩田武士『存在のすべてを』を考察。内藤亮(ないとう りょう)はなぜ三年間を話さなかったのか。話せば犯罪になるという事情、黒く塗られた時間、絵を描き続けた理由。2027年2月5日公開の映画(西島秀俊・瀬々敬久監督)情報も。
物語の考察

『殺人の門』田島はなぜ、あの男を殺せなかったのか——音羽が考えた、くぐれなかった門の話

東野圭吾『殺人の門』の田島和幸(たじま かずゆき)と倉持修(くらもち おさむ)。人生を壊され続けても、なぜ田島はあの男を殺せなかったのか。殺意と実行のあいだにある距離を音羽が考えました。
物語の考察

『虚ろな十字架』死刑は誰を救うのか——音羽が考えた、浜岡小夜子が書き続けた理由

東野圭吾『虚ろな十字架』の浜岡小夜子(はまおか さよこ)と中原道正(なかはら みちまさ)。娘を殺された母が、なぜ死刑を求め続けたのか。遺族にとって死刑は救いになるのかを音羽が考えました。