純文学

物語の考察

『深い河』磯辺はなぜ、妻の生まれ変わりを探しに行ったのか、音羽が考えた、間に合わなかった男の旅

遠藤周作『深い河』を磯辺の視点で考察。妻が遺した「必ず生まれ変わるから探して」という言葉を頼りに、信じてもいない男がなぜインドまで行ったのか。大津の「玉ねぎ」、成瀬美津子の空白、タイトルの由来、そしてラストの意味まで読み解きます。
物語の考察

川端康成『たんぽぽ』見えなくなるほど愛していた、音羽が考えた、置いて帰った二人の話

川端康成が最後まで書けなかった小説『たんぽぽ』。稲子が患う人体欠視症とは何か。娘を病院に置いて帰る母と、それでも結婚すると言う恋人・久野。二人の帰り道の会話から、愛しているのに見えなくなることについて音羽が考えました。
物語の考察

芥川龍之介『羅生門』悪と呼ぶなら、呼べばいい、音羽が考えた、善人が消えた雨の夜

芥川龍之介『羅生門』を考察。下人の怒りがさめたのは、老婆の答えが思っていたより平凡だったからです。失望と同時に、憎悪は冷やかな侮蔑に変わります。老婆の論理、下人が着物を剥ぎ取った理由、書き換えられた結末まで。
物語の考察

芥川龍之介『藪の中』あなたの真実は、誰かの嘘だ、音羽が考えた、三人が語ったこと

芥川龍之介『藪の中』の登場人物と読み方。多襄丸(たじょうまる)・真砂(まさご)・金沢武弘の三人が、なぜ全員「自分が殺した」と言うのか。消えた小刀と木樵りの沈黙まで、音羽の視点から考えました。
物語の考察

『沈黙』弱い人間は救われないのか、音羽が信者ではない立場で読んでみた

遠藤周作『沈黙』を音羽の視点で考察。神が沈黙するとはどういうことか、キチジローという弱い男、踏み絵の前でロドリゴが聞いた声について書きました。オリジナル曲も紹介。
物語の考察

『蔵の中』守るのと閉じ込めるのは似ている、音羽が読んだ、横溝正史のもう一つの顔

横溝正史『蔵の中』を音羽の視点で考察。薄暗い蔵で暮らす姉と弟、善意と支配が混ざる関係、金田一シリーズとは違う耽美な横溝正史について書きました。オリジナル曲も紹介。
物語の考察

ジョバンニはなぜ銀河鉄道に乗れたのか『銀河鉄道の夜』カンパネルラの優しい嘘

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を考察。ジョバンニはなぜ銀河鉄道に乗れたのか、カムパネルラは本当に死んでいるのか、石炭袋で降りたことの意味。なぜこの物語が未完のまま終わったのかまで書きました。