物語の考察

宮部みゆき『火車』新城喬子はなぜ、人の名前が必要だったのか——音羽が考えた、語らなかった女の話

宮部みゆき『火車』の新城喬子(しんじょう きょうこ)は、なぜ関根彰子の名前が必要だったのか。最後まで一言も語らない女。肩に手を置かれたあの瞬間、彼女は何を言おうとしたのか。音羽の視点から考えました。
物語の考察

川端康成『たんぽぽ』見えなくなるほど愛していた——音羽が考えた、置いて帰った二人の話

川端康成が最後まで書けなかった小説『たんぽぽ』。稲子が患う人体欠視症とは何か。娘を病院に置いて帰る母と、それでも結婚すると言う恋人・久野。二人の帰り道の会話から、愛しているのに見えなくなることについて音羽が考えました。
物語の考察

『ザリガニの鳴くところ』カイアは強かったのか——音羽が考えた、置いていかれた側の話

『ザリガニの鳴くところ』をカイアの視点から考察。六歳でひとりになった湿地の日々、学校に行った一日、タイトルの意味、そしてあの結末の受け取り方について書きました。※ネタバレあり。
物語の考察

芥川龍之介『羅生門』悪と呼ぶなら、呼べばいい——音羽が考えた、善人が消えた雨の夜

芥川龍之介『羅生門』の下人(げにん)は、なぜたった一言で悪に変わったのか。老婆の論理、蛇を魚と偽って売った女、そして書き換えられた結末「下人の行方は、誰も知らない」まで。音羽の視点から考えました。
物語の考察

芥川龍之介『藪の中』あなたの真実は、誰かの嘘だ——音羽が考えた、三人が語ったこと

芥川龍之介『藪の中』の登場人物と読み方。多襄丸(たじょうまる)・真砂(まさご)・金沢武弘の三人が、なぜ全員「自分が殺した」と言うのか。消えた小刀と木樵りの沈黙まで、音羽の視点から考えました。
物語の考察

『未来』真唯子は、なぜ手を伸ばしたのか——音羽が考えた、気づいてしまった大人の話

湊かなえ『未来』の登場人物、篠宮真唯子(しのみや まいこ)と佐伯章子(さえき あきこ)。二十年後の自分から届く手紙、追い詰められていく章子、気づいてしまった大人にできること。結末には踏み込まずに書きました。
物語の考察

『君の話』愛されているのは、わたしじゃない——音羽が考えた、夏凪灯花の覚悟

三秋縋(みあき すがる)『君の話』の登場人物、夏凪灯花(なつなぎ とうか)と天谷千尋(あまがい ちひろ)。義憶という設定、記憶の中の自分には勝てないこと、それでも会いに行った覚悟について書きました。※ネタバレあり。
物語の考察

『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』涼は誰の代わりでもない——音羽が考えた、面影を持って生まれた人の話

映画『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』を宮原涼の視点で考察。彰の面影を持って現れた青年の立場、死んだ人には勝てない理由、丘での選択について書きました。
物語の考察

『白ゆき姫殺人事件』噂はなぜ真実になるのか——音羽が考えた、見ていた側の話

湊かなえ『白ゆき姫殺人事件』を音羽の視点で考察。全員が正直に話しているのに真実がずれる構造、赤星というディレクター、読者を共犯にする作りについて書きました。オリジナル曲も紹介。
物語の考察

『存在のすべてを』亮はなぜ、三年間を話さなかったのか——音羽が考えた、黒く塗られた時間の話

塩田武士『存在のすべてを』を考察。内藤亮(ないとう りょう)はなぜ三年間を話さなかったのか。話せば犯罪になるという事情、黒く塗られた時間、絵を描き続けた理由。2027年2月5日公開の映画(西島秀俊・瀬々敬久監督)情報も。