写真は引き算!?構図で迷ったら被写体以外は排除で!!

カメラと写真

写真において、引き算は非常に有用なテクニックの一つです。

引き算とは、画像から不要な要素を取り除くことで、メインの画像に焦点を当て、人々の目を惹くことができます。

引き算は、写真撮影時に構図の意図に合わせて使用されます。

例えば、ポートレート写真では、背景を引き算して、被写体に注目してもらうことができます。

この場合は背景をボカす事で被写体が引き立ってきます。

また、風景写真では、画面上にある雲や不自然な木の枝などの物体を引き算することで、より印象的な景色を作り出すことができます。

この場合は場所移動が出来ないならレンズの焦点距離を変えるのが有効です。

ただし、引き算は常に良いとは限りません。

過剰に引き算をすると、画像が退屈になり、見る人の興味を引きにくくなります。

引き算を行う前に、その写真が表現するべきメッセージやイメージをしっかりと把握し、必要な引き算を行うことが重要です。

退屈な写真の構図の特徴。

下記の写真は伊勢の夫婦岩ですが、日の丸構図で単調で絵にかいたような個性のない写真です。

おまけに写真の下部には余計な岩と砂浜らしきのが映っていています、この部分は「引き算」で写らない方がスッキリします。

平凡な構図の夫婦岩

①中心に主題が配置されている

主題が画像の中心に配置されていると、画像にダイナミックな要素が欠け、退屈に見えます。代わりに、主題を斜めに配置するなど、より興味深い構図を試みることができます。

②単調なパターンが繰り返されている

同じような形や色、またはパターンが繰り返される画像は、退屈に見える可能性があります。この場合、多様性を加えたり、視点を変えたりすることで、より興味深い構図を作ることができます

③画像に奥行きがない

奥行きがない、平面的な画像は、退屈に見えるかもしれません。奥行きを加えるために、景色を背景に取り込んだり、被写体の前に別の被写体を配置するなど、様々な方法があります。

④切り落としが不自然

画像の被写体や要素が画像の枠から切り落とされている場合、それが不自然であれば、退屈に見えることがあります。自然な切り落としを作るために、被写体を上手く配置したり、角度を変えたりすることができます。

これらの問題を避けるために、構図には多様性、ダイナミズム、奥行き、そして自然さが必要です。

構図を工夫することで、興味深く、魅力的な写真を作ることができます。

シンプルな構図の特徴。

上記の写真を、ちょっと加工しました。

同じ写真ですが、余計な物を取り除き、空の部分をドラマチックな時間帯にすることで夫婦岩を引き立たせました。

シンプルな構図でありながら要素を少なくし、被写体を引き立たせています。

下記では絶景スポットと撮影時間帯について解説しています。

「がっかりスポット」を「絶景スポット」に換えるには観光時間が大事!

ドラマチックな夫婦岩

①要素が少ない

シンプルな構図は、画像内に表示される要素の数を最小限に抑えます。これにより、見る人の目がより焦点を絞って、主題に向けられます。不必要な要素を取り除くことで、画像がクリアで明確になり、シンプルで洗練された外観を持ちます。

②ニュートラルな背景

シンプルな構図には、ニュートラルな背景が必要です。背景が明確でない、または騒々しい場合、主題を判断することが難しくなる可能性があります。また、背景がシンプルであることで、主題が際立ち、目立つようになります。

③対称性

シンプルな構図には、対称性が多く含まれます。対称性は、画像内の要素が均等に配置されているため、視覚的にバランスがとれていると感じられます。このバランスは、静的で穏やかな印象を与えることがあります。

④単純な形状

シンプルな構図には、単純な形状が多く含まれます。単純な形状は、直線、円、三角形などが含まれます。これらの形状は、複雑な要素が少なく、見る人が簡単に理解できるため、印象的な印象を与えます。

構図の説明

以上のように、シンプルな構図には、要素の少なさ、ニュートラルな背景、対称性、そして単純な形状が多く含まれます。

これらの要素を組み合わせることで、クリアで明確な印象を与えることができますし、写真に安定感が出来ます。

独創的な構図の特徴

独創的な構図は、新しい視点やアイデアを取り入れ、創造的な方法で画像を構成することを意味します。以下に、独創的な構図の特徴について説明します。

①非対称性

独創的な構図は、通常、非対称的な要素が含まれます。これは、対称性のある構図とは異なり、バランスが不均等であることを意味します。非対称性は、視聴者の興味を引き、画像内の要素の意外な関係を強調します。

②不規則な形状

独創的な構図は、通常、不規則な形状が多く含まれます。これは、単純な形状を使用する代わりに、複雑な形状を使用することを意味します。不規則な形状は、通常、予測不可能であり、驚きや不安感を引き起こします。

③パターンの変化

独創的な構図には、通常、パターンの変化が含まれます。これは、予想外の要素や、一貫性のない要素の組み合わせを意味します。このパターンの変化は、通常、創造的な方法で視聴者の興味を引き、新しい視点を提供します。

④複数の視点

独創的な構図には、通常、複数の視点が含まれます。これは、異なる角度から主題を見ることを意味します。これにより、通常、一般的な構図から抜け出し、より興味深いアングルから見ることができます。

⑤大胆なコンポジション「構図」

独創的な構図は、通常、大胆なコンポジションを使用します。これは、一般的な構図やパターンにとらわれないことを意味します。大胆なコンポジションは、新しい視点やアイデアを提示することができます。

大胆な構図

以上のように、独創的な構図には、非対称性、不規則な形状、パターンの変化、複数の視点、そして大胆なコンポジションが多く含まれます。これらの要素を使用することで、独創的な世界を表現できるかも知れません。

構図のまとめ

  • 黄金比率に従ったバランスの良い配置を作る
  • 対称性を使って統一感や安定感を出す
  • パターンを使って規則性を出す
  • ラインを使って動きや流れを出す

これらのポイントを使って写真を撮ることで、より魅力的で美しい写真を撮ることができます。

構図より大事な事

しかし、構図に固執しすぎるとオリジナルティーが欠如し、本来の撮る楽しみが置き去りになる事があります。

写真の構図は、撮影者が写真を見る人に対して注目してほしい被写体を強調するために重要な役割を果たします。

しかし、写真において構図よりも重要なことがいくつかあります。

ストリートのある写真

コンセプトやストーリー性 写真は、撮影者が表現したいストーリーやコンセプトを伝えるための媒体であることがあります。

そのため、写真には単なる美しさ以上の意味やメッセージが含まれている場合があります。

照明 照明は写真において非常に重要な要素の1つです、撮影者が意図する雰囲気や表現したいイメージを作り出すのに役立ちます。

光の当たり具合や色合いなど、照明によって写真の印象や雰囲気が大きく変わることがあります。

時間や状況の捉え方 写真は瞬間を切り取ったものであるため、その瞬間の時間や場所、状況などを捉えることが重要です。

撮影者がどのような状況で写真を撮影したか、どのような感情や思考を込めたかということも写真の魅力を引き出す重要な要素です。

撮影技術 撮影技術は、写真の品質や印象に大きく影響を与えます。

焦点の合わせ方、露出の調整、シャッタースピードやISOなど、撮影技術を熟知しているかどうかは、写真のクオリティを決定づける重要な要素の1つです。

これらの要素は、写真の構図と密接に関連していますが、構図だけが写真の全てではありません。

撮影する時は、これらの要素を総合的に考慮しながら、表現したいイメージを的確に捉えることが大切です。

結局の所は、構図や技術も大事ですが、それ以上に写真を撮る人の気持ちが大事で、そんな思いで撮った写真が一番いい写真になります。

写真においての評価はナンバーワンではなくオンリーワンです。

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