屋久島と言えば、誰もが思い浮かべるのは縄文杉ですよね、そして白谷雲水峡。
この2ヵ所は一度は行っておきたい場所ですよね。
その他には、百名山の一つ宮之浦岳もあるので、登山を本格的にする人は山を縦走する楽しみもありますね。
屋久島の楽しみはそれ以外もあります、民家を抜けると現地の人しか知らない綺麗な場所も沢山あります。
しかし一般的な観光客は民家の方には行きにくいと思いますし、日常生活しておられる場所に観光客が行くのはモラル的にも抵抗がありますよね。
そう言う訳で、ここでは屋久島の県道78号線(絶対に道に迷わない道路)から見える景色と、世界遺産地域の西部林道を紹介します。
行き方はレンタカーが絶対にお勧めですが、ゴールデンウイークや8月はレンタカーの予約は一杯なので、事前に予約する事をお勧めします。
レンタカーが無ければタクシーでの移動になりますが、この場合も事前予約しておく方が安心です。
県道78号線から見える景色
屋久島には数ヵ所の滝がありますが、わたしが好きなのは竜神ノ滝です。
下の写真は竜神ノ滝です、この滝は屋久島の森に包まれてて神秘的な雰囲気を出しています。
竜神ノ滝は県道77号線ですが、78号線に続く道なのでご了承ください。
「千尋ノ滝」「竜神ノ滝」「トローキの滝」は1本の「鯛之川」(タイノコウ)という河川にある滝なのです。
最上段が千尋の滝で、続いて2段目にあるのが竜神ノ滝、トローキの滝は海に近く最下段になります。
竜神ノ滝を眺め終われば、時間があればトローキの滝に寄り、そのまま県道77号線より、78号線へと入って行きます。
車で走れば、何気ない屋久島の日常の景色が見れます。
この写真は2月に撮ったものばかりですが、2月とは思えないほどの緑があり、向日葵も咲いています。
高台からの撮影では、ほんのりした紅葉の景色や、海を見れば雲の谷間から光芒が差し込んでいて神々しい眺めでした。
どの写真も通り掛かりに撮った写真で、特に目立った観光地では無いですが綺麗な景色でした。
そして、車を走らせていると目に付くのが灯台です。
屋久島の灯台(永田灯台)は明治時代に台湾航路を整備するために設置された物で現在も稼働している現役の灯台です。
岬の最先端にある屋久島灯台は、真っ白な壁と青い空、天気の良い日は映える灯台です。
灯台の中には入る事は出来ませんが、周りをグルっと移動する事はできます。
ここから灯台の裏側に行けば崖がありますが、そこから見える海はエメラルドグリーンで時よりウミガメが泳いでいる姿を見る事も出来ます。
西部林道
屋久島の西側、屋久島灯台から約17kmの沿岸道路を西部林道と呼び、日本有数の規模を誇る照葉樹林の森が続くこの場所は世界遺産区域です。
西部林道は17:00 より 翌朝7:00までは通行止めになります。
ヤクザルは高確率で見る事が出来ます。
このエリアは、お店も民家も当然ありませんし、携帯電話の電波も通じません。
道路は狭くカーブも多いので車での運転は要注意ですし、道には猿が寝転がっている場合もあります。
クラクションを鳴らしたり、間違っても食べ物は絶対に与える事はダメです。
わたしの場合は途中で車を駐車出来るスペースを見つけて、近距離ですが歩いて回りました。
ヤクザルの群れにも出くわしましたが、お互いに距離を置いたので、ヤクザルも特に警戒心の無く、人間の事はスルーして、サルたちの日常を営んでいる感じがしました。
人間側にしても、動物の自然な日常を楽しく観察する事が出来て大満足です。
屋久島に来れば縄文杉、白谷雲水峡や登山のイメージが強いですが、西部林道もメインの一つだと思います。
ある程度の規模間での猿の観光地は、一定のレベルで人間の手が入っている場所が多い気がしますが、ヤクザルに関しては人間が猿を飼育する概念が無いので、完全に野生です。
完全に野生でいて、人間の事を特に恐れず近寄らずで、お互い共存出来ているのは感心します。
地獄谷野猿公苑は世界唯一、温泉に入る猿に会える、LIFEの表紙を飾ったSnow Monkey!!
地獄谷野猿公苑でも野生の猿に出会えますが、ヤクザルとは雰囲気は全然違います。
北の地獄谷野猿、南のヤクザル みたいな感じです。
ここの猿たちは自由に道路を占拠し、自由に歩き回って居るので色々な表情を見る事が出来ました。
そして、ヤクシカにも出会うことがありますが、ヤクザルよりは距離感は遠い感じですし、ヤクザルは群れてますがヤクシカは単体で出会う事が多かったです。
ヤクシカはニホンジカの亜種で屋久島と口永良部島に生息していて屋久島の固有種です。
ニホンジカと比べると、体が小さめです。
屋久島はシカの食料が豊富でいつでも食べられるので体を大きくする必要が無いので体は小さいです。
大きさ的には奈良のシカに近い感じがします。
奈良県は神社と人間と鹿が共存する町、シカは会いに行ける野生動物
まとめ
屋久島に来る人の大半は縄文杉か白谷雲水峡だと思いますが、日程的に空いていれば、県道78号線を走れば、綺麗な景色と共に、西部林道に
- 西部林道は世界遺産地域の為、お店やトイレは在りませんし、携帯電話もほぼ繋がりません。
- 西部林道の道は非常に狭く、カーブ多いので初心者やペーパードライバーの人には若干難しいと思いますが、けっこう車の待機所もあるので、落ち着いて運転すれば大丈夫です。
- 西部林道には、動物・特にヤクザルが高確率で居ますので、遭遇の際はクラクションを鳴らしたり餌を与えるような事は絶対に禁止です。
- 西部林道は車でゆっくゆっくり走り、時折降りてヤクザル観察しても2時間前後なので、ぜひ来て見て下さい。