長崎市の「池島」は、世界遺産の軍艦島(端島)と並んで、長崎県のもう一つの主要な炭鉱の島として知られています。
池島の軍艦島と比べると10倍以上ありますが、東西1.5km、南北1km、周囲4km、面積が約0.9km²と
小さい島です。
1959年から石炭の産出が始まりました。その後世界的な電化に伴い石炭の需要が減ったため、2001年に残念ながら閉山になりました。
池島には最盛期(1970年)、約7800人の人が住んでいましたが、現在では住宅など廃墟となった建物もたくさんありますが、閉山後、無人になった軍艦島と違って、今でも150人ほどの人が住んでいます。
しかし、池島には子供は数人しかいないので数十年後には軍艦島同様、廃墟の島になる事が予想されています。
交通アクセス
長崎市内から公共交通機関(バス)or自家用車で、フェリー乗り場(神浦港or大瀬戸港)まで約1時間。フェリーで約30分で到着。
しかし、公共の交通機関は時間の制約等があるので、神浦港か大瀬戸港 近辺で事前に宿泊するか、当日ならレンタカーを借りた方が良いと思います。
公共交通機関の場合は神浦港、自家用車の場合は、大瀬戸港推奨。
池島炭鉱坑内体験ツアー
池島炭鉱体験の詳しい内容はホームページに載っているので参照してもらえれば分かると思いますが、ザックリ言うと、ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンの10倍は面白かったです。
ビッグサンダー・マウンテンは、人気のアトラクションで『活気が失われた鉱山を猛スピードで駆けぬけるのは、機関士のいない鉱山列車』がコンセプトです。
しかし、池島の炭鉱列車・トロッコは暴走しません、機関士も居ます。迫力満点なスピードも出ないし急カーブも在りません。
でも池島の炭鉱列車は炭鉱内で停車して、そこで炭鉱体験が出来て模擬発破とかも出来ます。
ディズニーランドの炭鉱は作り物ですが、池島の炭鉱は本物の炭鉱です、日本で唯一無二の炭鉱体験が出来るのは池島だけです。
炭鉱の仕事は奴隷並?
そもそも炭坑内の仕事は超過酷な肉体労働?
炭鉱での労働環境はかなりブラックな状態で、ブラックどころか、奴隷並みの扱いをされていた・・・・そんなイメージしか無いのですが。
じつは、思っているよりも肉体労働じゃない、むしろ楽?
これは、池島で働いてた人に聞いた話です、個人の意見なので信憑性については各自の判断に任せますが、炭鉱の仕事は地中奥深くまでトロッコ電車で行きます。
往復4時間前後かかる場所もあり、その時間も労働時間に含まれますし、地中の気温は年中一定なのである意味快適に過ごせてたらしいです。
しかし楽な仕事とは言い過ぎだとおもいます。
炭坑内での発破で数人は死んでますから、過酷だとは思いますが、決して奴隷のような強制労働じゃなく、炭坑専門職として働いていた、そのように話されてました。
その上で報酬も普通のサラリーマンに比べたら桁違いなので、池島炭鉱が閉鎖された後は、多くの人は北海道の夕張炭鉱に行ったそうです。
池島の散策
炭鉱ツアーが終わり、わたしは池島を歩いて散策しました。
まだ島には数百人の方が住んでおられるので、好奇な目で島を散策するのは抵抗がありました。
自分が逆の立場だったらあ、自分の住んでる所を廃墟呼ばわりして観光客が来ても良い気分はしないよね、そんな思いもありながら、自分の探求心を抑えきれず島を歩きました・・・・。
でも、形あるものが時間経過と共に朽ちる姿は哀愁があり人を引き付ける力があります。
池島全体は場所にもよりますが、廃墟と言うには若すぎる、まだ時間が足りてない気がします、まだ廃ていません、これから廃て行く、その途中経過な景色がカオスな気がしました。
まとめ
長崎市内から公共交通機関(バス)or自家用車で、フェリー乗り場(神浦港or大瀬戸港)まで約1時間。フェリーで約30分で到着 しかし、バスの場合は時間の融通が利きにくいのでレンタカーがお勧め。
池島炭鉱坑内体験ツアーの楽しさ満開、ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンの10倍楽しいです。
日本には島がやく7000千弱あります、離島には本土にないローカルな楽しみ方があります。