奈良県、吉野山は世界遺産、日本屈指の桜の名所・紅葉も絶景

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吉野の桜・山全体が世界遺産で「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録、世界的に人気があり花見シーズンや紅葉の時期には当たり前のように大混雑します。

吉野山桜マップを見れば分かる通り、桜の咲いてる地域は結構広いです。

下千本・中千本・上千本、そして奥千本と、桜の開花タイミングが違うので、行く時期に応じて見どころの場所が変化するのも吉野山の楽しみの一つだと思います。

吉野山桜マップ

出典:吉野山観光協会

アクセス

観光客が大勢訪れる吉野山へのアクセス手段は、基本的に「近鉄電車」一択となります。

吉野山へ京阪神・奈良からアクセスする直通バスは一切なく、バスで来られている方は、全て旅行会社企画のツアー観光客、または外国人の旅行者であり、一般の方が利用できるバスはありません。

吉野山駅から吉野山内、桜の名所「下千本・中千本・上千本・奥千本」や「金峯山寺」・「吉水神社」などへアクセスする交通手段ですが、近鉄吉野駅から、山上エリアまでのアクセス手段として最も有名なのは、「吉野ロープウェイ」があります。

ロープウェイは、近鉄吉野駅のすぐそばにある「千本口駅」から「吉野山駅」までです。

金峯山寺方面へ行く場合はロープウェイは便利ですが、桜のシーズンや紅葉の時期に直接中千本・上千本方面などへ行く場合は「奈良交通の臨時バス」の方が便利な場合もあります。

時期に応じて運行状況は変わるので、行かれる場合は奈良交通バスで直接確認する方が安心です。

マイカーは、桜のシーズンの「平日」は吉野山エリアに入ることが可能(下千本吉野山観光駐車場まで・中千本及び上千本方面)しかし、混雑状況次第でマイカー規制が掛かる場合があります。

しかし吉野山エリアの道は狭く、人も混雑していて運転しずらいので、吉野山の民宿で宿泊する以外の一般客は基本マイカーは進められません。

日本最古のロープウェイ

吉野山ロープウェイは、昭和4年に開業しました。

ロープウェイ

昭和3(1928)年、吉野鉄道(現・近鉄)が吉野駅まで開通し、翌年4年に地元の事業者によってロープウエーが開業。

近鉄・吉野駅を降りると、ロープウエーがあり、高低差103メートルを約3分で登ります。

国内最古のロープウエーで、観光客だけでなく地元住民の交通手段として現役で操業を続けていることから、平成24(2012)年度、機械技術の発展に貢献した物件を顕彰する機械遺産に認定されました。

戦前から稼働し続けているロープウェイ目的でも、吉野山に来る価値は十分にあると思います。

ハイキングしながら散策

桜の見頃は例年4月上旬〜下旬です。

吉野山の桜は、広大な範囲に広がっており下千本から奥千本までの開花時期が異なるため、比較的長い期間桜を楽しめます。

そしてハイキングしながら桜を見るのも楽しいです。

ハイキングコースは体力に応じて色々とあります。

一例ですが、最寄駅に一番近いハイキング入り口から 下千本エリア → 中千本エリア → 上千本エリア → 奥千本エリア と順に登っていきます。

入り口から奥千本エリアまでは片道、約2時間ほどの距離です。

各エリアに桜の絶景を堪能できるスポットや歴史的建造物もあり、お花見と観光を含め散策しながら、食べ歩きが出来て楽しいです。

また桜が咲いてる時期や紅葉の時期は、臨時バスが走っているので、ハイキングで疲れたらバスで移動も出来るので安心です。

吉野山の桜とソメイヨシノ

桜と言うと、ソメイヨシノを思い浮かべる人は多いと思いますが実は、ソメイヨシノは野生の植物ではありません。

江戸時代末期に染井村から栽培された品種が売り出され、このときに吉野の桜を名前に利用したことからはじまりました。

そして元から植えられている吉野の桜と、区別する意味でソメイヨシノ(染井吉野)と命名されました。

このことから最大の違いは、吉野の桜は実生、ソメイヨシノはすべて接木、挿し木だという点です。

いまでは日本を代表する桜で、国内の桜の80%を占めており、気象庁が桜の開花前線予想でも ソメイヨシノ が基準になっています。(北海道を除く)

しかしソメイヨシノの寿命は、短命です。

人工的に交配された品種類で接木なので、寿命は約60年〜70年と比較的短いです。

吉野山のイメージは山肌一面に桜が咲いている感じがしますが、それはベストシーズンの一瞬の期間で、遠くから見れば綺麗です。

しかし吉野山を色々と歩いてみると分かると思いますが、思っている以上に「アレ?桜が少ない」って感じました。

老木が増えて集団的な衰退現象が進んでいるので、吉野山保勝会では20年ほど前から、樹勢のいい桜木を母樹に選定し、再生に取り組んでおられます。

春になったら桜は勝手に咲くもんだと思っている人が多いかもしれませんが、吉野の桜は人が植えたものなので、人が手入れをしてはじめてこういう綺麗な桜の花が咲くのです。

そういう活動のおかげで、綺麗な吉野の桜を今年も来年も見ることが出来るのですね。

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まとめ

吉野山、鉄道でのアクセスは、近鉄電車 一択、マイカーは基本的に自粛がいいです。

吉野山ロープウェイは日本最古・昭和4年に開業・こんなレトロな乗り物に乗る機会は滅多にないです、是非この機会に乗りましょう。

吉野山の桜の保護に取り組む「吉野山保勝会」の桜守たちが育てた苗、年間100本程を老木の枯れた跡地などに植樹し、次の時代に引き継いでおられます。

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