赤いスイートピーは、1982年1月に発売された、松田聖子の8枚目のシングルです。
作詞は松本隆、作曲の呉田軽穂とは、ユーミン「松任谷由実」のペンネームです。
この曲が作られた時代には赤いスイートピーは存在してませんでした、この曲以降に品種改良されて、今では、赤がスイートピーの代表色になっています。
「赤いスイートピー」の歌詞の中には「あなたと出逢って 赤いスイートピー 私の胸に 咲きました」というフレーズがあります。
この曲の歌詞は、純愛を歌ったものであり、不倫を歌ったものでないと思っていました。
歌詞の中で歌われる「あなた」という相手が、誰なのかについては説明されていませんが、普通に考えたら恋人同士の純愛を歌った曲に思います。
ただし、歌詞の解釈には個人差があります、人によっては不倫をイメージすることもあるかもしれません。
しかし、この曲が広く愛される理由は、その美しいメロディとともに、純愛を歌った歌詞であることが大きな要因であると言えるでしょう。
わたしはこの曲が大好きでカラオケでもよく歌います、ずーっと純愛の曲だと思って歌ってましたが、ある日、素朴な疑問が湧いてきました。
よくよく歌詞を読んでみると、純愛への疑念が湧いてきました。
そんな思いから、赤いスイートピーの歌の歌詞、男女の関係をじっくりと考察してみました。
歌のストーリーですが普通にどう聞いても彼女は、おそらく年上であろう男性に好意を持っています。
気の弱い男性は彼女の思いに答えるのは苦手で、落ち着かずタバコを吸いながら気持ちを落ち着かせているように思えます。
そんな二人は列車で海を見に行こうと駅まで来たところで、雨が・・・・。
そして周りには誰も居なくって、気まずくなる
わたしの経験上で言えば、この男性は妻子持ちか、彼女がいるのか? どちらかと思います。
一般的に言う二股か不倫だと思います。
スイートピーの謎解き
スイートピーが綺麗に咲く季節は四月下旬と言われてます、ゴールデンウイークの頃です。
しかし、この歌では、線路の脇のつぼみ と言っているので二人が会ってる時期は四月中旬で間違いないと思います。
そして花言葉は『門出』や『別離』が代表的な花言葉です。
そのほかにも、『ほのかな喜び』『優しい思い出』などがありますがこの場面では、別れの意味の方が合理性があります。
この事から分かるように雨が降る中で、駅のベンチで座ってる二人・別れは、ほぼ確定しています。
彼女は赤いスイートピーを実際には見てません、実際に見たのは線路の脇のつぼみのスイートピーです。
そして心の中、妄想の中で汽車に乗って海に行って、その浜辺で咲いていたのが赤いスイートピーです。
そんな事を、駅のホームで思っていたと推測されます。
実らない恋
彼女は海に行きたかったけど、結局は何処にも行けずに、駅でたたずんでただけです。
余談ですが、この二人が出会った時代には赤いスイートピーは存在していませんでした。
一般の人の彼女は、赤い色のスイートピーがこの時代にあるとか無いとかの概念すらなかったと思われます。
そして黄色でも青でもなく、赤いスイートピーとは、色的に 自分=赤 と見立ててます。
そして、赤いスイートピーは雨で行けなかった海岸に咲いてます。
要約すると、赤(自分)いスイートピー(別れ)が咲く頃、4月下旬には、別れが、失恋が分かっているから、言葉が詰まり不意にきまずくなる。
男性は他に誰かいる
知り合ってから半年過ぎても手も握らないのは、外で手を握れない事情があるとしか思えません。
手を繋いで歩いてる所を誰かに見られたら不味い人だと思います。
なぜ手を繋いでる所を見られたら不味いか? これはもう他に恋人もしくは妻子が居るとしたら納得感があります。
男性が時計をチラッと見るのは時間を気にしてるからですよね、時間になれば帰らなくてはならない人だからです。
時間になれば男性は他の女性の元に帰る事を分かっているので、泣きそうな気分になるのです。
そして、この男性の最大の欠点が気が弱さです。
この二人は愛し合ってます、彼女は男性に I will follow you あなたに付いて行く、同じ青春を走っていくと言ってるのに男性の気の弱さから叶わぬ夢となりました。
両想い?
本当なら翼の生えたブーツで、と思って居る事から2人で遠くに行きたい思いが溢れ出ています。
彼女は本当に男性の事を愛していたと思います。
このまま帰れない帰れない、と言ってますがここは駅、無情にも汽車が来れば男性だけが乗り、彼女は見送った後で帰る・・・・。
そして、心に春が来た日とは気持ちが和らいだとき赤(自分)いスイートピー(優しい思い出)として押し花として永遠に思い続ける事でしょう。
結局、彼女は翼の生えたブーツを履く事が出来ずに、そのまま男性との思い出を心に詰め込んで帰りました。
26年後の新事実
あれから26年後の春、彼女は同じ駅に一人で来ていました。
あの時のスイートピーの押し花を眺めながら、あの時と同じ駅のベンチで一人。
続・赤いスイートピー
男性は結婚をしていて幸せに暮らしている、風の便りで知りました。
そして二人の別れに驚愕の事実が発覚しました。
あの時、男性には他に女がいました、その事を彼女は知っていたので、強引になれずに自ら身を引いたのです。
あの時、一緒に海に行っていたら、男性は強引に彼女の腕をつかんでてたと思われます。
そして、同じ青春を走って、一緒に生きていけたはずです。
しかし彼女はその未来を選ばずに、身を引きました。
今思い起こせば、もしもわがままを言わずに生きれば、運命は違ったの?
続いてるの?
まとめ
彼女は心の中で、もしもわがままを言わずに生きれば運命は違ったの? と、問いかけています。
この言葉からも分かるように、好きだったけど「わがまま」なところがあり結果的に別れたと言う事です。
しかし、今思うのは、あの日に戻れるならすべて失くしてい。
なぜ、26年経った今、同じ駅のベンチに来ているのか?
偶然にでも思い出のこの場所で会えたら、少しおとなびた私をあなたに見せたい 無理な夢だけど。
赤いスイートピーは誰もが知っている名曲ですが、続・赤いスイートピーは知らない人も居るかとおもいます。
彼女は赤いスイートピーで切ない恋をして続・赤いスイートピーで今もまだ儚い恋をしています。
赤いスイートピーの花が咲く季節が哀しい。
歌の解釈と言うのは聞き手の自由なのでわたしは、こんな風に感じました。
カラオケで赤いスイートピーを歌うときは合わせて、続・赤いスイートピーも一緒の歌ってみて下さい、この歌の世界観がより一層広がると思います。
この曲を聴くと優しい気持ちになれますよね。
この映画↓わたしのお勧めです、見終わったらホントに優しい気持ちになれます。
映画『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』は何回見ても心が穏やかになれる。