初めての星景撮影の撮り方、機材は入門機でOK、不安は暗闇

カメラと写真

星空を写真で表現する星景撮影は、美しく神秘的で、天文学に興味が無い人でも写真の好きな人には楽しい趣味です。

自然の美しさを撮影することができ、自然の中で静かな時間を過ごすことができます。

かえで
かえで

でも、夜に外で写真撮るって、暗いし心細いし・・・色々と不安です、お化けが特に怖いです。

なかお
なかお

それに夜は夏でも冷える事もあり、そんな中で数時間の撮影は気合いと根性、写真への執着心が必要です。

とも子
とも子

星景写真は、入門機の一眼カメラを持って暗い所に行けば、設定さえ合っていれば誰でも、それなりの写真が撮れるので挑戦してみてね

星空撮影は辛い事も多い

星空撮影において、結構辛いことがあります。人によって異なりますが、わたしはとにかく暗い所は怖くて苦手です。

下の写真のイメージが頭をよぎります。

お化け

一般的には以下のようなことが挙げられます。

暗い場所での作業:光・街頭等の少ない暗い場所で撮影する事が多いので、作業中に転倒や器具の紛失などのトラブルが発生することがあります。

そして暗闇の中で、一人での撮影も・・・一人で誰も居ない場所での撮影は本当に怖くてストレスになる場合もあります。

しかし、お化けの恐怖は解決策は無く、残念ながら慣れでしか克服できません

時間と根気が必要:天体の位置や天候条件によっては、長時間待機することが必要になります。雲が出てて雲が抜けるまで待つ場合は普通に数時間待ちます。

また、撮影後に画像処理や編集が必要となるため、時間と根気が必要となります。

暗所における作業:暗い場所での作業に加えて、カメラやレンズを操作する際には、暗所での操作が必要になります。このため、暗所での作業に慣れていない場合は、操作に苦労することがあります。

寒さ問題:寒い時期、手や足の感覚が鈍るため、カメラや三脚をセットする作業が辛くなります。また、手袋を着用していると操作がしにくくなります。

さらに、寒さによってバッテリーの持ちが悪くなり、急にカメラが止まってしまうこともあり更に、凍結した地面で三脚をセットすると滑りやすく、安定性に欠けることもあります。

そのため、防寒具や暖かい飲み物、予備バッテリーなど、十分な準備が必要です。

しかし、そんな寒い中で苦労して撮影した星景の美しさは格別で、その努力が報われるかもしれません。

これらの点を踏まえて、星景撮影を楽しむためには、事前にしっかりと準備をすることが重要です。

適切な機材を準備し、暗所での作業に慣れること、天体の位置や天候条件を把握することなどが、星空撮影で辛さを軽減するために役立つでしょう。

特に夏でも夜は冷える事もあるので季節を問わず防寒対策は必修です。

星空撮影のコツ

湖岸から星景
撮影環境:ISO100 F4.8 10秒 
  • 撮影時期を選ぶ:新月が理想で、冬の寒い夜が最適ですが寒いとレンズヒータが必要になります。
  • 適切な場所を選ぶ:当然ながら星がよく見える暗い場所、海岸や山の中のダムなどがお勧めです。
  • 適切な機材を使用するF値2.8以下の広角レンズ、三脚、レリューズ(外部シャッタボタンシ)
  • RAW形式で撮影する:RAW形式はファイルの容量が大きく扱いにくいですが、星景写真ではRAW撮影が後の加工では有利です。
  • 露出時間やISOを適正に調整する:星空撮影には、何度も試行錯誤が必要です。露出時間やISOなどを色々と調整して、最適な設定を見つける必要があります。

星空撮影でのピント

星景と山
撮影環境:ISO3200 F5.6 6秒 

当たり前ですが、星空撮影での一番のポイントはピントです、これは通常の写真でもおなじです。

しかし星景撮影でのピント合わせを失敗すると、何時間も撮影した写真が全て失敗になる場合もあります。

写真の明暗はある程度は撮影のに加工ソフトで修正できますが、ピントの修正はハードルが高すぎます

露出設定の解説はここでしていますカメラの露出設定は必要なし!写真の明暗は編集ソフトで補正すれば大丈夫!

ピント合わせは以下の手順が一般的になっています。

手動フォーカスに設定する

自動フォーカスでは、星を捉えることができないため、手動フォーカスに切り替えます。

ライブビューモードで確認する

ライブビューモードを使用して、画面を拡大表示し、星の位置を確認します。通常、星空撮影に使用するレンズには、無限遠までピントが合う「∞」のマークがあります。このマークと実際の星の位置を合わせるように、ピントを調整します。

ピント合わせを調整する

ライブビューモードで星の位置を確認しながら、ピントを調整します。通常は、少し手前にピントを合わせることで、星の輪郭がよりくっきりと写ります。

撮影する

ピントを合わせたら、一番撮りやすい輝いてる星を試し撮りします、撮った写真を再度ライブビューで拡大して確認します。

星空撮影では、手動フォーカスとライブビューモードを使って、正確なピント合わせを行うことが重要です。特に、ライブビューモードでの確認が欠かせません。また、ピントが合わせにくい時は、遠くの山などに鉄柱の光があれば、その光にピントを合わせても大丈夫です。

星空撮影での一般的な設定

鳥居と星景
撮影環境:ISO1600 F4.8 10秒 

星景撮影で一般的に行われる設定の例です。

ただし、撮影環境や撮影する星空の種類によって、設定は異なる場合があります。適切な設定を見つけるために、多くの試行錯誤が必要になります。

項目取りあえず始めの設定体感的には
撮影時間6~20秒10秒がベスト
ISO感度800~64003200が良いかも
絞りF2.8以下F2.8以下のレンズ高すぎ
WBオート後で変更するので何でも良い
撮影モードRAW星景写真ではRAW撮影一択

カメラの露出時間を設定する

星景撮影には長時間露光が必要で、数十秒から数分間に設定する必要があります。適切な露出時間を見極めることが大切で、長すぎると星がぼやけます

ISO感度を調整する

ISO感度を上げると暗い場所でも明るく撮影できますが、適切な感度を設定する必要があります。ISO800からISO3200程度が一般的に良いとされていますが、上げすぎると画像がノイズだらけになります

ホワイトバランスを調整する

星景撮影では、自然な色を再現するために、ホワイトバランスを設定する必要があります。一般的には、天候や環境によって異なりますが、プリセットの「天体」モードを使うことが多いです。

星景撮影での場所の選び方

天の川
撮影環境:ISO3200 F2.8 8秒 

星景撮影で場所の選び方は、以下のような条件を満たす場所です。

  1. 人工光が少ない場所:人工光が多い場所では、星空を撮影する際に、光害が起こりやすくなります。人工光が少なく、自然な暗闇が広がる場所がお勧めです。山間のダム海岸、田舎など、自然が豊かな場所がお勧めです。
  2. 気象条件が良い場所:天気が良く、晴天が撮り易いです。また、風が強いと露がつきにくくなるため、風が弱い場所が望ましいです。
  3. 開けた場所:星空を撮影する際には、空が広く開けた場所が望ましいです。建物や木々に遮られると、星が見えにくくなります。
  4. 暗闇が長く続く場所:夜間に撮影する場合、暗闇が長く続く場所がお勧めです。夜間でも明るくなってしまう場所だと、星が見えにくくなります。

これらの条件を満たす場所を探すのは案外難しいです。

星景撮影スポットとして有名な場所もありますので、自分で探すのが難しい場合は、それらのスポットをネットで調べてみるのも良いでしょう。

ネットに載っている場所は、人が集まり易いので心強いです、お化けの恐怖からは解放されます。

星景撮影でのお勧めレンズは

天の川
撮影環境:ISO3200 F1.8 10秒 

星景撮影でのお勧めのレンズは、広角レンズです。

一般的に、焦点距離が20mm〜24mmの広角レンズが星景撮影に適しています

また、明るいレンズであることも重要です。明るいレンズであれば、暗い場所でも十分な光量を取り込むことができます。絞り値がF2.8以下のレンズが理想です。

さらに、画質が高く、歪みの少ないレンズが望ましいです。レンズの歪みが少ないと、星空の形をより正確に表現することができます。

しかし、絞り値がF2.8以下で歪みの少ないレンズは非常に高価で、普通に30万円以上する物もあります。

初心者の方は、高価なレンズを使わずに、入門機のセットレンズでも十分に星空を撮影することができますし、わたしも場合によってはF5.6のレンズで撮っています。

入門機のセットレンズでも、広角から中望遠まで幅広い焦点距離をカバーしており、天の川や流星、彗星などの天体も撮れます。

更にそれなりに、高感度に強いセンサーや手ぶれ補正機能が搭載されているものもあり、星空撮影に必要な機能が備わっています。

高価なカメラやレンズが無くても星景写真は撮れるので、まずは始めて少しずつ慣れてきたら機材の事を見直しても良いかもしれません。

撮影に慣れてきたら、必要に応じて機材をアップグレードすることで、より高品質な星景写真を撮影することができます。

まとめ

流れ星
撮影環境:ISO3200 F1.8 8秒 
  • 暗くて街灯のない場所が良い、月も出てない方が良い。
  • 広角レンズ、長時間露光の為の三脚、シャッターケーブルなどが必要。
  • 後処理、写真加工によって美しい星空の写真を作成できる。
  • 高価な機材がなくても、入門機のカメラで撮影可能。
  • 慣れてきたら、適切なカメラとレンズを使用することで高品質な写真を撮影できる。

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